Bless you (ブレス ユー)
長女が、国際結婚して10年が経過したころ、オアフ島(ハワイ)のエバビーチに家を購入した。「ハワイに管理人付の別荘ほしくない?」という殺し文句に乗せられ頭金の一部を負担することになる。
いつものようにゴルフバックを準備していると、「また、それを持っていくの?」と家内に言われたが無視して成田空港に向かう。
ホノルル空港に迎えに来ていた長女から、「また、ゴルフバック持ってきたの?」と同じことを言われたが娘から言われると、くすぐったくて心地よい。
二人の孫娘(クリスタル・ケイトリン)に久しぶりに逢うと、英語と日本語を話すバイリンガルに成長していたので驚いた。
家庭も、職場も、環境次第で人は育つことを痛感した。
翌日、ハワイアンスタジアムの駐車場で開催される野外即売会(アメ横状態)で、花粉症の私が大きなクシャミをすると、金髪で青い目をした魅力的な女性が「Bless you」と私に声をかけてきた。フリーズ状態になった私をみていた長女から「Thank you」と言うようにいわれたので思わず「Thank you」と言うと、「your welcome」と言われた。
状況が理解できず「Bless you」の謂れを聞くと、クシャミと一緒に魂が飛び出すので気を付けてと言っているそうだ。外国ではクシャミも自由にできない。
ハイビスカスの花粉で再びクシャミが出そうになったので「Thank you」の言葉を用意してからクシャミをすると5,6人の人から「Bless you」の言葉をもらい「Thank you」のお礼をした。
言葉も通じない外国で、クシャミをしただけで暖かいホスピタリティに感動した。
これから、入所者、職員、地域住民の皆様がクシャミをしたら「Bless you」と声を掛けたい。