リスクマネジメント研修を行いました。
紅葉の艶やかさが彩る景色と変わり、だんだん重ね着をする季節へとなりました。
利用者様からは、「寒くなったね。動くのが面倒になるけど、みんなに会うのが楽しみだから」との声もあり、私たちも、窓から外を観て、「弁天公園の桜の木が紅葉してきましたね。天気はいいけど外は寒いですよ」と会話も冬を迎える準備となってきています。
毎月、施設内研修を実施してご紹介していますが、
11月4日、11日に「リスクマネジメント研修」を行いました。
日常生活の中では、『危険!』と思うことが沢山あります。
施設のようにバリアフリーで、福祉用具が充実していても、危険と思うことや注意していたのに、事故が発生してしまうこともあり、施設内でも事故防止委員会やミーティングで事故回避をするため、話し合いをしています。
再確認と更なるリスクマネジメント意識向上のため講師を招き、損害保険ジャパン宮嶋良考様に、ご指導をいただきました。
事故現状は、転倒、骨折が最も多く40%以上を占めて、誤嚥19%、転落10%、この様な事故から死亡に至ってしまうことが33%もあることを知ることができ、この他に施設からの失踪という事例で、一ヶ月後に死亡して発見されたケースの説明を受けて「ヒヤリ・ハット報告」から「気づくこと」の重要性や、この報告が多いほど事故発生を未然に防ぐことに繋がり、危険予知を早期に察知できるようになります。
最後に、危険予知トレーニング用紙を用い、グループに分かれ、気づいた点から、その事により事故に繋がる可能性を想定し、意見を出し合い発表を行いました。
職員それぞれの感性の違いから、他者の意見を聴き「気づく」ことの大切さを認識できました。
毎日の業務の中で私たちは、利用者様、入居者様が安全に楽しく生活できるよう、常に努めておりますが、それでも、事故に至ってしまうケースもあります。このような場合でも、その後の対応を確実に行い、再び同じような事故を起こさないように、研修で学んだことを実践してまいりたいと思います。
社会福祉法人 克信会
特別養護老人ホーム 金沢弁天園
生活相談員 片根