「フットケア講演会」開催致しました!
平成22年5月27日(木)、6月17日(木)の2日間当施設地域交流ホールにて、講師に 社団法人 茨城県看護協会理事 小角 和子 先生をお招きして、『フットケア』についての講演会を開催致しました。
健常高齢者の約6割に足爪の何らかの異常がみられ、1年間のうちで爪変形者の約半数は転倒しているということも明らかになっているそうです!!
よく見られる爪・皮膚のトラブルとして・・・
①肥厚した爪(原因として白癬などの感染、情緒不安定、遺伝など)
②鉤彎症・・・爪が厚く硬く彎曲したもの
③巨爪症・・・爪が成長しすぎて、異様に大きく厚く硬くなったもの
④爪甲剥離・・・爪が爪床から剥がれたもの
⑤巻き爪・・・爪が爪床溝に食い込み、その周辺の皮膚が炎症を起こし、炎症が進むと化膿し肉芽腫が出来ます。
原因として、丸く切られた爪、短く切られた爪、靴による圧迫、肥満、外傷による爪母や爪床の障害、下肢の循環障害、爪白癬、遺伝などです。爪の切り方、そして圧迫されない足に合った靴を履くことが大事だそうです。
足の爪一つで歩行が奪われることもあるそうです。
フットケアをすることでこれらの症状を改善していくことができるとのことで、実際に入居者様のフットケアの実践指導を行って頂きました。 爪の矯正が出来るだけでなく、マッサージを行うことで、心身の安楽、下肢保温、入眠促進、浮腫の軽減のためにも効果的だそうです。日常的に爪の手入れに気を配ること。毎日足を見る(観察)習慣をつける。爪と指を1本ずつ丁寧に洗う。指の間も丁寧に水を拭き取るようにするといいそうですよ。
自分の足で歩き続けることが出来るように、また爪のトラブルを軽減していくために今回ご指導頂いたことを生かし、『フットケア』を実践していきたいと思っております。
平成22年7月
社会福祉法人 克信会
特別養護老人ホーム 金沢弁天園
生活相談員 立原