「潜在力を引き出す介助」研修参加者による報告会

2010-09-23

 平成22年8月29日に東京で開催されました『潜在力を引き出す介助 刊行記念セミナー』に当園介護職員が参加し、研修で学んだことを9月23日に内部研修において報告致しました。

 介助の基本的な考え方として、本人の力を引き出す介助が大切です。身体状況の把握がしっかりと行われず、画一的で全介助優先の介助法が蔓延していれば、介助者にとって楽な介助法でしかありません。結果として本人の状態は急速に低下してしまうこともあるそうです。

《本人の力を引き出すための前提条件として・・・》
① 本人の意欲はあるか。
② 本人が介護者の指示や誘導(言語や視覚的なもの)が理解できる状態であるか。
③ 本人が情報を理解できる認知能力があるかどうか。
④ 本人自ら動こうとする周辺の環境が整っているか、そのために生活歴など過去の情報を把握しているか。
⑤残存機能の把握は出来ているか。 
上記の5点が大事なポイントだそうです。

実際の報告会の風景です。研修で得た知識を職員同士で実践してみました!!

「潜在力を引き出す介助」研修参加者による報告会「潜在力を引き出す介助」研修参加者による報告会

実践した具体例のひとつです!~側臥位の緊張を和らげる~ 左側臥位だと下になる左の脊柱起立筋の緊張が高くなる。タオルを入れるだけで緊張が低くなる。

「潜在力を引き出す介助」研修参加者による報告会 矢印 「潜在力を引き出す介助」研修参加者による報告会左側臥位だと下になる左の脊椎起立筋の緊張が高くなるタオルを入れるだけで、左の脊椎起立筋の緊張が低下する。

~講師をした職員に感想を聞いてみました~

 とても緊張したが、教えてもらったことを皆に伝えることが出来たのでよかった。報告会に参加した職員に協力してもらい実践も行うことで、より分かりやすく伝えることが出来たように感じた。これからもこのような場があるといいと思う。  職員同士で得た知識を伝える機会を持つことで、より広く施設内で取り入れることが出来るように感じました。またこのような場を持ち、様々なことを皆で学び、生かしていきたいと思います。

平成22年10月6日
社会福祉法人 克信会
特別養護老人ホーム 金沢弁天園
生活相談員  立原

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