平成28年度海外研修報告

2016-06-22

 平成28年6月1日~平成28年6月8日まで、オーストラリアへ海外視察研修に職員3名で行って来ました。ブリスベンの老人ホーム、デイケアの見学と、ホームステイの体験をしました。
 現在のオーストラリアの現状としては、“少子高齢化が進んでいる”、“国民の健康面では肥満・糖尿病・認知症の方が増加している”、“元気な方が住む高齢者施設は多いが、ハイリスクの高齢者が住む施設は少ない”、“高齢者施設の入居料は所得により政府から補助がある”、“介護職の給料は安めである”と、日本と似ている状況であることが分かりました。
 「ブルーケア」と言う定員132人の老人ホームは、50%が元気な方、50%がハイリスクの方(認知症、インスリンなど)の施設でした。全室個室で、約30名のエリアごとに分かれており、48カ国のスタッフがいるとおっしゃっていました。どのスタッフが介護に入っても分かるように、各部屋にケア方法のイラストの説明が置いてあったのが印象的でした。腰痛対策の為、様々な種類のリフトがありました。理由としては、介護職が腰痛になると、日本で言う労災を払わないといけないため、腰痛対策には力を入れていました。美容室(メイクも可)、図書室、所々に素敵なソファが置いてあり、ホテルのような雰囲気が感じられました。
 「アズルケア」と言うデイケアは、家族が介護疲れをしない為の役目を果たしている施設でした。1ヶ月分のアクティビティの計画を立て、利用者はセレクトして好きな日に利用できる仕組みになっていました。アクティビティ内容例としては、ピクニック、ボート、映画館、外食、BBQ、男性のみの利用日(団体行動苦手な方用)、絵画(美術の先生が来園、展覧会で賞を取る腕前)など、クオリティの高い内容である印象を受けました。また、デイケアで利用者の家族に対し、介護方法(トイレ介助など)を教える勉強会も開いているとおっしゃっていました。
 ホームステイにより他国の生活や食事が見れ、福祉施設の見学により、オーストラリアと日本の福祉が近い状態にあること、他国の方とのコミュニケーションなど、非常に貴重な時間を過ごすことができました。今後の業務に生かして行きたいと思っています。

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