『摂食嚥下・脱水予防について』の講演会開催

2012-07-26

 平成24年7月5日(木)、19日(木)の2回にわたり、当施設内地域交流ホールにて、講師に株式会社フードケア営業部の太田達也先生をお招きして、約1時間「摂食嚥下・脱水対策について」の講演会を開催致しました。
 講義の内容を一部ご紹介致します。

1.摂食嚥下について
 老化に伴い筋力低下が起こり、高齢者は誤嚥をし易くなります。その体の変化の1つとして、喉仏が重力に伴い下がってしまう現象があります。その現象を体感できる方法として、“上を向いたまま唾液や水分を飲んでみる“という方法があるそうです。実際今回の講演会で体験してみました。むせてしまった職員もおり、高齢者の方の嚥下力がどれくらい低下しているのか実感することができました。
 液体は喉を通るスピードが速いため、最もむせ易い物質です。当園ではむせり易い方にとろみ剤を使用しております。そのとろみ剤の付け方の実演も行って頂きました。液体の種類によってとろみの付く速度が違うこと。また液体の温度によってとろみの付き具合が違うこと。液体からとろみが付くまでのメカニズムやとろみの付け方のコツなどを教えて頂きました。

2.脱水対策について
 高齢者は脱水のリスクが高いと言えます。その理由として、加齢で細胞数が減少し体液が減少している、口渇を感じにくい、水分を蓄える筋力が減少している、トイレを気にして水分を控える傾向がある、腎機能低下により水分排出過多となるなどです。水分摂取と言っても、水だけでは細胞に吸収されにくいため、水+グルコースとナトリウムにより水の吸収は促進されるそうです。

 ご利用者様、ご入所居様には、安全においしくお食事や水分を摂取して頂き、いつまでも元気に過ごして頂くことが、介護に関わる私たちの責務でもあると思われます。今回の講演を日頃の業務に生かし、より良い介護を行えるよう努力して参りたいと思います。

管理栄養士 市川

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